試乗 フォルクスワーゲンID Buzzコンセプト 2022年製品化まで待つ価値は
公開 : 2017.08.22 11:40 更新 : 2017.08.22 12:08
ID Buzz 現時点の乗った印象
ステアリングは軽いものの、反応は鈍くレスポンス自体はスローな印象を受けた。
もちろんこれは改良できるはずで、フォルクスワーゲンも市販化までにはダイレクト感をプラスする趣旨のことを述べていた。
試乗中は特に問題が起こることもなく、ぺブル・ビーチまで戻ってきた。
道中、気になったのは、ステアリングをクルクルと回しすぎなほどに回さなければならないという点。
ただしリアも操舵できるシステムを詰めこむらしいので、直径11mの円の中で回ることが可能である。
乗り心地は硬く、煩かった。コンセプトカーだから仕方ない部分はあるし、(見た目を重んじた)22インチのホイールと、235/45のタイヤがもう少し小さくなることで乗り心地もまた改善されると思う。
2022年に生産開始されるクルマは、MEBと称されたベースに、マクファーソン式ストラットサスをフロントに採用し、リアはマルチリンク式が装着される見込みだが、実のところはっきりとしたことはわからない。
しかしドライビングに関しては今よりももっと洗練されることだろう。
さらに、アダプティブダンパーやセルフレベリングのリアサスなど、乗員や荷物の積み下ろしには車高が調整できることで便利なのだが、これはID Buzz固有のレイアウトがもたらす効果である。
これに加えて、乗った際のEVならではのダイナミック感が望まれるのだから、期待はおのずと高まる。