アルファロメオ・ステルヴィオ 2.2ℓディーゼル試乗 世界基準遠く
公開 : 2017.08.22 21:45 更新 : 2017.08.22 22:32
■どんな感じ?
パッケージングに不安あり
アルファ史上初のSUVとなるステルヴィオを目の前にすると、明瞭な意思をもっているように感じる。
しかしモダンなSUVのそれとは違い、デザインは5ドアハッチバックのようで、それをただハイリフト化しただけのようにも見て取れる。
ルーフラインはなだらかにカーブしており短め。リア周りはライバル車のBMW X3やアウディQ5よりはポルシェ・マカンのそれと似ていると感じたが、しかしデザインはジュリアと比べると、処理に舌を巻くほどではなく、(テスト車だけだといいが)塗装の品質にも、やや疑問を感じる。
ミディアムハイな運転席に腰を下ろす。多くのドライバーは腰を曲げながら乗らなければならないだろう。乗り込んでしまえば頭上空間は広い。
シートのアジャスト機能を使って見晴らしのいいポイントを探していると、リアの視界がとてもいいことに気づく。
ただ、同時に思ったのは、後席のパッセンジャーには低い姿勢を保ってもらわないとこの視界は実現しない、ということ。あまりよく考えられていない。膝のスペースもたっぷりとは言えない。
もっと気になることがある。