今年のモントレーの傾向は? Part-3「RMサザビースの意地」
最終更新日:2017.08.26
オークションの “読み方” を学べる「オークション・リザルト」 今回は、億超えがゾロゾロ! モントレー・オークションでトリを務めたリーディング・カンパニーたるRMサザビーズのさすがと思わせる品揃えと展開を見てゆきましょう。
■もくじ
どんなオークション?
ー「RMサザビース・モントレー・オークション」とは
ーポイント1 今年のRMサザビーズは特別
どんな車両が出品?
ーポイント2 今回はアストン マーティンがキー
ーポイント3 いつにも増して特別な結果を記録
ーポイント4 フェラーリは伸び悩み
ーポイント5 ポルシェ356初期型が1億円超え
ーポイント6 マニアックさも健在
流札? 落札? リザルト一覧
ー「RMサザビース・モントレー・オークション」リザルト一覧
どんなオークション?
「RMサザビース・モントレー・オークション」とは
●2017.08.19-20 「RMサザビース・モントレー・オークション」
オークション界の頂上決戦の場といえるモントレーで、貴重なモデルを得意とすることで知られるRMサザビースは、看板に違わぬ素晴らしい品揃えで入札者を待っていた。今回はいつになくレアで高額なモデルが数多く用意され、落札された車両の約1/3が億越えという驚異の結果となった。
ポイント1 今年のRMサザビースは特別
ワールドワイドに活動するRMサザビースは、常に希少なモデルを積極的に集めてくるオークションハウスとしておなじみの存在だ。そのため同社が主催するオークションの落札額は、世界的な取引相場に大きな影響を与えてきた。
そのRMサザビースにとって天王山といえる重要な存在がモントレー・オークションだ。世界のヒストリックカーエンスージァストにとって見逃せない存在となったモントレーウィーク中に開催されるだけに、いまやアメリカのオークションではなく世界を対象としているのである。そのため近年は希少で特別なモデルを積極的に集める方向に振られてきた。
今回もその方向性は堅持されており、事前に発表された予想落札額で億越えと発表されたものは34台にも達し、それは全出品車の約1/3という驚くべきラインナップで開かれた。
ポイント2 今回はアストン マーティンがキー
RMサザビースに限らずコレクターズオークションの主役といえばフェラーリとポルシェ、そしてメルセデス・ベンツだ。今回はそれらに加えアストン マーティンの歴史を語る上で欠かせないモデルたちが一堂に用意されたのである。
その内容は1935年アストン マーティン・アルスター・コンペティション・スポーツ、1937年 15/98ショートシャシー・ドロップヘッド・クーペ、1949年 2L DB1ル・マン、1956年 DBR1、1959年 DB4GTプロトタイプ、1961年 DB4シリーズII、1965年 DB5、1978年 V8カナディアン・ヴァンテージ、1989年 AMR1グループCカー、2006年 DBR9と、各時代を代表する10台の貴重なモデルたちだ。
それだけにここでの最高落札額はめったに出てこないDBR1が新記録となる24億8050万円をマークし、DB4GTプロトタイプも7億4415万円という活躍ぶりだった。
ポイント3 いつにも増して特別な結果を記録
今回のモントレー・オークションでは115台が出品され、そのうち101台が決着し落札率は88.59%と大成功をおさめた。しかし驚くのがその内容で、落札された101台の中で1億円超えが31台を数えるという快挙を成し遂げたのである。それも数億円レベルではなく、最高落札額は24億8050万円を記録している。それだけの額で落札される車両を集められるのもRMサザビースの実力といえる。
ちなみに落札額のトップ10は、
・1956年アストン マーティンDBR1(24億8050万円)
・1961年フェラーリ250GT SWB(9億1355万円)
・1959年アストン マーティンDB4GTプロトタイプ(7億4415万円)
・1955年フェラーリ121LM(6億2920万円)
・1959年フェラーリ410スーパーアメリカ・シリーズIII(5億8685万円)
・1950年フェラーリ166MM/212エクスポート・ウォーヴォ(4億9500万円)
・1954年フェラーリ500/735モンディアル・スパイダー・ピニンファリーナ(4億2350万円)
・1965年フェラーリ275GTB/6Cアロイ(3億9325万円)
・1970年ポルシェ908/03(3億9325万円)
・1930年ベントレー6 1/2Lスピードシックス・スポーツマンズ・サルーン(3億7510万円)
という結果となった。
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