自動車メーカーがぺブルビーチを意識する理由 ショーから文化共有の場へ
公開 : 2017.08.26 16:40
ペブルビーチ 緻密な販売戦略も
ジャガーのデザイン・ディレクターであるイアン・カラムはAUTOCARの取材に対し「XE SVプロジェクト8をイベント期間中、少しだけ売るつもりです」と自信に満ち溢れた表情で語っていた。
ジャガーはディスプレイをいくつもしていたが、肝心のクルマは無い。顧客の購買意欲をかき立てる演出だろう。
「他社と競合するワケではなく同じ流れのなかにいる、これは意味のあることだとわれわれは考えます」
マクラーレンは、ボスのマイク・フレウィットが520人以上ものテストドライバーを招集し、最低100台の販売目標を掲げいそいそと仕事に励んでいた。
そしてアストン マーティンのスポークスマンは「ペブルビーチは、世界中の、独身で裕福なコレクターを見つけるいい機会なのです」と締めくくった。
こういったアイデアを持ち、実行に移せるのは、ペブルビーチという土壌と、クルマ文化の強い結びつきと理解があるからこそ。
たんなるショーとは異なる立ち位置なのである。