ホンダ・インテグラ・タイプR(DC2)に試乗 「前輪駆動の英雄」と評価
公開 : 2017.08.27 09:40 更新 : 2017.08.29 12:18
当時の売れ行きが、相場を左右
少馬力で油圧パワーステアリングを持ち、ブレーキによるトルクベクタリング制御はなく、リアタイアのアクティブステアリングもアダプティブダンパーも備わらない。
15インチの195/55という小ぶりなタイヤのクルマ。恐らく現代なら、購入するひとは、そう多くないだろう。
それでも、新車当時でも売れゆきは良くなかったことに、わたしは許しがたい思いになる。おかげで今、優れたコンディションなら£13,000(183万円)の値段がついているのだけれど……。
英国内のホンダの関係者によると、インテグラ・タイプRの中古車には2種類に大きく分けられるそうだ。
本当にコンディションが良く高額なクルマと、驚くほど安いクルマ。いっぽう今回の1台はその中間に位置するような、希少な存在だった。
若干の費用を払って整備し直されているが、クルマ本来の特別なドライビングを味わうのには、十分なコンディションを保っていた。