ロードテスト(5) アバルト124スパイダー ★★★★★★★★☆☆
公開 : 2017.08.27 15:10 更新 : 2018.11.07 15:00
マルチメディアシステム ★★★★★★☆☆☆☆
ディスプレイとコントローラーは、ベース車のフィアット124スパイダーと同じもので、つまり、インフォテインメントシステムが本質的にマツダMX-5と変わらないことを意味する。
ということは、これはインテリアのほかの部分と同じく、利点と欠点が共存する。
マツダのそれは基本的に出来が非常にいいが、他社の商品にアバルトマークの起動画面を組み込んだだけにすぎないということだ。
もっとも、同じ金額を支払うなら、フィアットのそれよりマツダのものの方がいい。ナビゲーションはもちろん、デジタルラジオやブルートゥース、リアビューカメラまでフル装備だ。
インターフェースやメニューくらいはオリジナルにすればいいのに、という不満も理解できる。
しかし、ほかにもベース車からキャリーオーバーされる部分の多い124のキャビンに満足しているとすれば、おそらくインフォテインメントシステムの変化のなさも気にならないだろう。
試乗車には、上級仕様のBOSE製オーディオが装備され、サブウーファー追加を含めてスピーカー数が増加している。風切り音と決別できないオープンカーの宿命を考えれば、高出力オーディオはおすすめしたい装備だ。