ランボルギーニ・アヴェンタドールS/ウラカン・ペルフォルマンテ サーキット試乗

公開 : 2017.08.28 16:10  更新 : 2018.01.02 11:47

ウラカン・ペルフォルマンテのしたたかさ

去年の10月、ウラカン・ペルフォルマンテはニュルブルクリンク北コースで6分52秒01という驚異的なラップタイムをマーク、ポルシェ918スパイダーの記録を5秒も短縮して世界最速の市販ロードカーの座に着いた注目のモデルで、これも4WDだ。

5.2ℓV10自然吸気エンジンはノーマルのウラカンに対して30spと4.1kg-mが上乗せされて640psと61.2kg-mを発生、逆に車重は40kg軽量化されて1382kgしかなく、それを7段ツインクラッチギアボックスで引っ張るパフォーマンスは0-100km/h加速2.9秒、0-200km/h加速8.9秒、最高速325km/h以上と、アヴェンタドールSに肉薄する勢い。

それに対応してサスペンションやブレーキも徹底して強化されているが、それにも増して凄いのが、ランボルギーニが独自開発した空力デバイス、ALAの存在である。

これがONになるとボディ内を気流がスムーズに流れて抵抗を減少、高速での加速やトップスピードを目に見えて上昇させる一方で、これがOFFになるとボディそのものやリアのウイングが強烈なダウンフォースを発生して、ブレーキング時やコーナリング時にボディを路面に押し付ける。

さらにリアのエンジンフード内のALAは、コーナリング中の内輪にダウンフォースを与えるエアロベクタリングの作用もする。

しかもそれらは状況に応じてクルマがすべてON/OFFをするので、ドライバーが操作する必要は一切ないという優れた代物である。

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