VWポロ新型に試乗 1.0ℓ3気筒ガソリンの評価は? ゴルフとの比較も
公開 : 2017.08.31 17:10 更新 : 2017.08.31 17:10
装備に「欠け」も スペースは良好
トリムは豊富で、8種類のカラーコンビネーションが選択可能。標準仕様はアナログ計器盤と6.5インチのタッチパネルを装備するが、11.7インチのデジタル計器盤であるアクティブ・インフォ・ディスプレイや8.0インチのタッチパネルもオプション設定される。
ダッシュボードのマテリアルは、上部にソフトタッチの樹脂が用いられ、そのテクスチャーは高価な素材を思わせる。シートの調整範囲は広く、硬めのクッションと良好なサイドサポートが身体をしっかり支えてくれる。
技術面では、既にゴルフに導入されているフロントアシストやシティ・エマージェンシーブレーキ、歩行者検知システム、タイヤ空気圧モニター、坂道発進アシストなどが標準装備される。
視認性はそれほど優れている印象ではないが、これはけっこう激しく傾斜したフロントガラスと、張り出したメーターバイザーとが障害になっているため。運転席からの視界は驚くほど狭く感じられる。
内装クオリティは、ところどころに用いられた硬いプラスティックにより損なわれている。それが特に気になるのは、左右前席に挟まれたセンターコンソールだ。
デジタル機器を接続するユーザーが多いことを考えれば、いずれのグレードでもUSBソケットが標準装備されないのは大きな手落ちだといえる。
ここには全社的なラインナップにおけるヒエラルキーが関係していると思われる。つまり、ポロの装備をあまりにも充実させては、上位のゴルフの立場を脅かしかねない、というわけだ。もちろん、コスト的な制約もあるのだろう。
ボディサイズの拡大により、前席のスペースはなかなか快適なものになった。広々とした足元、改善された肩回り、全高が下がったにもかかわらず秀逸な頭上空間などは大きなセールスポイントになりうる。
後席の居住性もまた高まり、ウエストラインが高くウインドウの面積が狭いものの、先代より狭苦しさは軽減された。ただし、乗車定員は5名だが、フォルクスワーゲン的には4名乗車を想定しているという。
ラゲッジスペースの容量は351ℓで、これは先代より71ℓの向上だ。
成熟を感じさせるのは、走らせてみても同様だ。