VWポロ新型に試乗 1.0ℓ3気筒ガソリンの評価は? ゴルフとの比較も
公開 : 2017.08.31 17:10 更新 : 2017.08.31 17:10
本質的なキャラクターは欠けている
オプションの17インチホイールと215/45タイヤを履き、舗装の傷んだ道を走っても、その改善ぶりは並外れていたのである。
秀逸なダンピングの制御と衝撃吸収のクオリティが相まって、シャシーの穏やかさは新発見ともいえるほど。市街地でも高速道路でも、リラックスした走りを生み出している。
軽く精確性の高い電動パワーステアリングは、狭いスペースでの印象的な操作性を実現し、市街地の路上をくつろいで運転できる。
運動性も先代より改善されたが、これは新プラットフォームや、改良されたフロントのマクファーソンストラットと全面刷新されたリアのトーションビームからなるサスペンションの恩恵。
ただし、ライバル車のいくつかと比べると、ハンドリングを楽しませてくれる本質的なキャラクターは欠けている。
トレッドの拡大は、前輪グリップを高め、Rが一定のコーナーの連続を勢いよく駆け抜けても、外へ押し出される動きに抵抗してくれる。
ボディの挙動もしっかり制御され、プログレッシブだが派手にボディを傾けることはない。効率よく揺動を吸収するという点で期待値はほぼ達成されているのだが、残念ながら偉大なカリスマ性を感じることはできなかった。