投資すべき軽量スポーツ ルノー・メガーヌR26.R vs アリエル・ノマド
公開 : 2017.09.02 15:40 更新 : 2017.09.02 15:46
快適であることは二の次
ハードコアでウインドウがガタつくとの悪評にもかかわらず、デビューからおよそ10年という時間が過ぎた割には、このクルマは比較的洗練されたフィール。
スプリング・レートはベース車よりむしろややソフトで、強化されたダンパーとオプションのトーヨー・プロクセスR888を組み合わせており、敵意を感じるような不当なまでに硬いものではない。
たしかに、路面の凹みにはまったようなときにはかなりの苦痛を感じ、サスペンションのノイズをかき消すオーディオは備わらないが、エアコンは標準装備され、サベルト製シートはロンドンからクルーカーンまで問題なくドライブできるクッションが張られている。
ノマドの方はもちろん、アイガーでビバークするかのようなクルマで、これに比べればどんなものであってもホスピタリティが十分なように思えてくる。
アリエルの従業員は、ほとんどが柔軟なミレニアル世代であり、猿のような身軽さでこのクルマに乗り込むが、運動不足で太り気味ならひと苦労だ。
しかし、なんとかシートに身体を押し込んでも、快適とは言い難い。クッションはなく、ランバーサポートが容赦なく食い込んでくるのだ。背中の痛みも、Amazonプライムのサービスのようにすぐさま襲ってくる。
しかしながら、不思議な心地よさがある。