プジョー・インスティンクト・コンセプト試乗 自動運転の未来を予告
公開 : 2017.09.02 23:20
内装 快適性とはほど遠く
ドアはフロントが一般的な前ヒンジで、リアが後ヒンジの大きなものだが、乗員スペースはかなりタイト。
だが、その狭苦しさは、多用されるガラス面、軽さやシャープさを感じさせるマテリアル、複数のディスプレイ類と、比較的低いダッシュボードによって和らげられている。
ただし、ヘッドルームは、はっきり不足している。
このクルマの狙いにはそぐわない感じもするが、プジョーはそのあたりを厳密には決めずにこのインスティンクトコンセプトを造ったのだろう。
プジョーのコンセプトカーや先進デザインを統括するマティアス・ホッサンは、このクルマそのものは量産化しないが、いくつかの要素は将来的に実用化したいと語る。
そのひとつがレザーの代替素材で、シートに用いるスニーカーに着想を得たファブリックや、インテリアのトリムに見られるグリーンの反射材などだ。
一方、薄いコンクリートを積層したフロアのように風変りなアイテムを、数年以内に登場する108に採用するようなことはないだろう。
逆に、実用化が近いと思われるのは「iデバイス」である。