フォード・フィエスタ・ゼテック1.0エコブースト
公開 : 2013.01.19 17:00 更新 : 2017.05.29 18:55
■どんなクルマ?
既にフォード・フィエスタは2013年モデルに17,000人のオーナーが手付金を払っているという。というのも、昨年、今までで最高のエンジンを手に入れたからだ。もちろん、すべてのオーナーが1.0ℓのエコブースト・モデルを購入するわけではない。素晴らしい1.25ℓと1.6ℓのデュラテックと、2つのディーゼル・デュラテックもそのラインナップにあるのだ。しかし、3気筒1.0ℓのエコブーストが主役であることは間違いない。この99bhpのパワーを持ち、CO2排出量が100g/kmを切ったこのエンジンを搭載したモデルが、大半のセールスを作ることになるだろう。
エコブースト・モデルは、ベーシックなスタイル・スペックは用意されない。その一方で、トップ・エンドとなるタイタニウムXスペックが選べるようになっている。このタイタニウムXは、MyKeyシステムを統合させた衛星ネビゲーション・システムが搭載された最初のスッパーミニでもある。
■どんな感じ?
新しいフィエスタのインテリアは、新しいボタン、リデザインされたドア・カード、そして最新の素材によってアップグレードされた。その造りは古さを感じさせるものではなく、光り輝く表面は好ましいものだ。
確かにそのエコブースト・エンジンは独特の振動を持つ。Bマックスでもその弱点が露呈されたのだが、より小さなプラットフォームのフィエスタであると顕著だ。
とはいうものの、スロットル・マッピングがエンジンの低回転側にあるこのエンジンは非常に扱い易い。このエンジンのトルクフルな感覚は、おそらくフォーカスに搭載されているよりも、このフィエスタに搭載されているほうがその性格を顕著にする。トップ・エンドはきついものがあるが、1400rpmで17.3kg-mのピーク・トルクを発生し、1101kgのボディをぐいぐいと引っ張っていく。程よいレシオを持つギアが、2級国道であっても高速道路であっても、力強い確実な加速を示してくれるのだ。
また、そのシャシーは2008年のデビュー以来、英国の道にマッチしたままだ。
そして、その燃費だが、実際に70マイルの走行で19.7km/ℓをマークしたのだった。
■「買い」か?
もちろん買いだ。そのドライビング・スタイルにもよるが、このクラスを買う人にとって、絶対的なパワーは必要ないはずだ。0-100km/h加速が10秒を切ることを望む人は少ないだろう。そのことを考えれば、この99bhpのフィエスタは、その燃費や動力性能に充分に満足できるクルマであると言えよう。
(ニック・カケット)
フォード・フィエスタ・ゼテック1.0エコブースト
価格 | 14,245ポンド(203万円) |
最高速度 | 180km/h |
0-100km/h加速 | 11.2秒 |
燃費 | 23.3km/ℓ |
CO2排出量 | 99g/km |
乾燥重量 | 1101kg |
エンジン | 直列3気筒999ccターボ |
最高出力 | 99bhp/6000rpm |
最大トルク | 17.3kg-m/1400rpm-4500rpm |
ギアボックス | 5速マニュアル |