ホンダ・シビック1.6 i-DTEC EX

公開 : 2013.01.19 16:29  更新 : 2017.05.29 19:10

■どんなクルマ?

そのエクステリアには変更がないが、ホンダシビックは新しいエンジンを搭載して登場した。また、極めて低いCO2排出量を誇る1.6ℓターボ・ディーゼル・エンジンの採用と共に、サスペンションの見直し、ステアリングの改良も行われている。

■どんな感じ?

100g/kmを切るエンジンが話題の中心であることは間違いない。2.2ℓのi-DTECエンジンと同様アルミニウム製のエンジンだが、軽量クランクシャフト、コンパクトなピストン・スカートを採用し、内部摩擦を軽減し小型のバリアブル・ジオメトリーのターボチャージャーとオンデマンドのオルタネーターを付けることによって、118bhp、30.6kg-mのパワー、トルクを発揮するようにチューニングされている。そして、そのCO2排出量は94g/kmだ。絶対的に小さなエンジンだが、2.2ℓのディーゼル・エンジンぐらいのパワーを持つ。

実に低回転を重視したセッティングで、逆に3500rpm以上の回転域は苦手だ。

この新しいエンジンの搭載によって、プラスになったことがある。それは2.2ℓのディーゼル・エンジンよりも50kg、フロントの車軸に掛かる重量が減ったことだ。これによりステアリング・フィールが大きく向上したのだ。フィードバックが改善され、クイックなレスポンスも感じられるようになった。また、フロント・サスペンションのブッシングを変更されたことによって、前モデルよりもサクサクと反応する感じとなった。そして、速いスピードでもコーナリング・バランスは良い。

確かにこのクラスのリーダーに較べると、まだまだ機敏でないかもしれないが、乗り心地のクオリティは非常に高かった。

■「買い」か?

良いエンジンを得たことによって新たな競争力を得たことは事実だ。ドライビング・ポジションが異常に高いことや、その独特なスタリングが嫌でないのであれば、充分選択肢となるモデルである。

(マット・ソーンダース)

ホンダ・シビック1.6 i-DTEC EX

価格 23,175ポンド(331万円)
最高速度 208km/h
0-100km/h加速 10.5秒
燃費 27.8km/ℓ
CO2排出量 94g/km
乾燥重量 1428kg
エンジン 直列4気筒1597ccターボ・ディーゼル
最高出力 118bhp/4000rpm
最大トルク 30.6kg-m/2000rpm
ギアボックス 6速マニュアル

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