日産リーフ新型 プロトタイプ試乗記 「運転がグッと楽しい」と評価
公開 : 2017.09.07 18:15
合言葉は「プロパイロット」「e-ペダル」
室内には、新型マーチとの共通点が散見される。ステアリングホイールやダッシュボードのいくつかのラインは、マーチのキャビンで見た覚えのあるものだ。
青いアクセントの入った丸いシフトレバーは、先代リーフから受け継いでいる。
英国仕様は、デジタル計器盤と7.0インチのディスプレイを持つインフォテインメントシステムを装備。試乗したプロトタイプのディスプレイの解像度と反応は、クラス最高水準に到底及ばなかったので、市販モデルでは改善されていることに期待したい。
しかしこのクルマ、技術面で注目すべき点は満載した自動運転に関する新機軸だ。柱となるのは、完全停止も可能としたアダプティブクルーズコントロールをベースとした次世代型プロパイロットと、日産初の自動運転システムであるプロパイロットパーキングである。
そしてもうひとつ、話題の装備がe-ペダルだ。スロットルペダルのみでの運転を促進するそれを、日産は世界初の装備だと謳う。だが、モーターの抵抗ベースで同様の働きをするものは、既存のEVでも体験済みだ。
リーフのそれが従来品と異なるのは、先代比2倍の制動力を持たせたというフロントアクスルの回生ブレーキだけでなく、油圧ブレーキを併用していること。
e-ペダルはオン/オフが可能で、これまでのように空走させることもできるが、作動時には0.2Gの減速度が得られ、市街地走行ではブレーキペダルの操作を90%ほど不要にするという。多少の慣れは必要だが、そのコンセプトは実用面で大いにメリットを発揮するだろう。