ロードテスト(6) レンジローバー・ヴェラール ★★★★★★★☆☆☆
公開 : 2017.09.09 12:20 更新 : 2021.04.13 18:04
使い勝手 ★★★★★★★★★☆
ヴェラールにはJLRの最新マルチメディアシステムが装備される。それは、もはやライバルに見劣りしないものだ。そのキーとなるのは直観性である。独特な部分もあるが、慣れてしまえばメルセデス・ベンツ並みに使いやすい。
2面あるディスプレイのうち、下の方は位置が低すぎるようにも思えるが、少なくとも使用頻度は高くなく、エアコンやシートヒーターの温度調節、走行モードの変更などはふたつの実体ダイヤルでも操作できるので、不自由はない。
しかし白眉は、タッチパネルであるにもかかわらず、ステアリングホイールのスイッチでも操作できること。
たとえば、左側の円形パネルの縁をゆっくり指でなぞると、オーディオの音量調整ができるが、その中央部を押すとパネルのグラフィックが変わり、計器盤に表示された各機能をスクロールできるようになる。
手はステアリングホイールから、視線は路上から外さずに、運転しながらすべてが操作できるのだ。
視界
ほぼ全方位ともエクセレント。ただし、アルミシャシーはBピラーが太いもので、ジャンクションで周囲の確認をする際には妨げとなる。
燈火類
SEグレード以上では、アダプティブマトリックスLEDヘッドライトが装備される。今回のテストでは、それを試す機会はなかった。
ステアリングとペダル
ペダルは大きく、配置は良好で、左側には適切なサイズのフットレストが設置される。ステアリング位置の調整は電動式で、前後/上下とも調整幅は非常に広い。