VWアルテオン試乗 室内や洗練性◯ 150psは力不足 190psに期待
公開 : 2017.09.08 12:10 更新 : 2017.09.08 12:12
快適なクルージング 室内にも余裕
以前20インチのホイールを装着したテスト車ではそう感じなかったが、アルテオンの乗り心地は素晴らしい。
エレガンスやRラインのパッケージでは、標準で18インチや19インチのホイールが装着されるため、サイドウォールの高いタイヤを装着することができるのだ。
これらは全体的に入力ショックの減衰を向上させている。しかし、依然として、大径のホイールのほうは、悪路で足を捕られやすい。
フォルクスワーゲンは、アルテオンをクルーザーとして送りだすつもりで、同車のステアリングの躾を行った節があり、操舵感は軽く、ややダイレクト感に欠けるが、素早く、このクルマを俊敏に操ることができる。
アルテオンの室内は、ハイテクのショーケースである。12.3インチのアクティブ・インフォ・ディスプレイと8.0インチのタッチスクリーン式のインフォテイメント・システム、LEDヘッドライト、3系統独立のオートエアコンが標準で装備される。
これらの装備のお陰で、クルージングは快適なものとなり、しかも、ライバルの挑戦にも余裕を持って応えてくれる。
なかでもアルテオンの最大の魅力はその室内空間の大きさである。フロントにもリアにも、十分なスペースが設けられており、BMW 4シリーズ・グランクーペ、ジャガーXE、アウディA5スポーツバック等のライバル達を寄せつけない。
大柄の搭乗者が前座席に搭乗していても、後部座席には同様に大柄な搭乗者が快適に着座できるだけの十分なレッグルームがある。
ただし、後部座席に3人が搭乗した場合、ショルダールームは窮屈であり、傾斜している屋根の影響でヘッドルームにも問題が残る。しかし、これはアウディA7以上の悲劇ではない。