韓国のSUV、レクストンで北朝鮮との国境DMZへ わかったふたつのこと
公開 : 2017.09.18 17:10 更新 : 2021.03.05 21:35
「北朝鮮まで170m」 トンネルへ
DMZは、南北朝鮮を区切る無人地帯だ。北のプロパガンダ的なビデオは、無人ゆえにDMZが野生生物の宝庫になっているという。
こうした側面もあって、DMZ観光は人気を博している。だが、ジェットコースターに乗っているときに核攻撃を受けそうだ、などという冗談が、現実になる可能性もある場所なのだ。
第3トンネルと呼ばれる、花崗岩をダイナマイトで掘り進んだ湿っぽいトンネルを進むと、「北朝鮮まで170m」という表示を目にすることになる。
同種のものがこれを含めて4本あるが、いずれも北朝鮮が韓国侵攻のために掘ったとされ、1974年/77年/78年/90年にそれぞれ発見された。国境を越えて、1時間に3万人の兵士を送り込むことができると試算されている。
北朝鮮は炭鉱だと説明しているが、それが真っ赤な嘘であることは地質学的に証明済みだ。
だが、そうした明らかな緊迫感は、ひしめく観光バスや、鉄条網からDMZチョコレートなどというものまで並べた土産物屋によって希薄になっている。