「立ち消えになった」コンセプトカー20選 あなたは何台知っている?
公開 : 2017.09.09 06:10
フォード・シェルビーGR-1(2005)
今や流行遅れに見えるクローム仕上げを別にすれば、かのデイトナ・クーペを彷彿させるシェルビーGR-1のルックスはなかなかにたくましい。
そして、単なるはったりのハリボテではなく、その長いノーズには613psを叩き出す6.4ℓV10を搭載し、6段MTを介して後輪を駆動するスーパースポーツだ。
パフォーマンスに関して、フォードの公式アナウンスはなかったが、確信できる。コイツは、かなり速い。
ホールデン・エフィジー(2005)
50’sのホットロッドを思わせるこれは、GMのオーストラリア部門であるホールデンの作品。これを市販したところで、売れる台数はたかが知れているかもしれない。
しかし、なんてカッコいいんだろう! ほとんどのコンセプトカーは未来志向で、このエフィジーに関しても、ディテールを観察するとモダンなテイストがふんだんに盛り込まれているのがわかる。しかし、その真に目指すところは、古き良き時代への回帰だ。
ベースとなっているのはC5世代のコルベットで、エンジンは654psのV8スーパーチャージャー。脚回りには、電子制御エアサスペンションが奢られる。
オーナーが近付くとドアは自動で開き、キャビンにはタッチパネル式のコンソールや、3000Wの大出力サウンド・システムなどが装備されている。
インフィニティ・エッセンス(2009)
日産のプレミアム部門であるインフィニティが欧州に上陸したのは、北米で産声を上げてから20年を経てのことだった。その時、彼らは新たなデザイン言語を編み出し、それを世に示すショーケースとして製作されたのがエッセンスだ。こんな言語なら、学習するのも悪くない。
複雑さとシンプルさが同居するエッセンスのデザインは、クラシックなスポーツカーに通じる要素を含んでいる。すなわち、長いボンネットとコーク・ボトルに喩られるボディラインだ。
見た目命のエッセンスだけに、メカニズムへの興味は二の次といったところだが、念のために触れておこう。440psの3.7ℓV6に、158psの電気モーターを組み合わせるハイブリッドシステムを搭載している。