N-BOX試乗 ターボ/NAモデルチェンジ車 「緩い」新型の狙いとは?
公開 : 2017.09.09 21:40
NAか、ターボか
ならばホンダ・センシングのLKAS(LKA)とACCを使って高速ツーリングを模した走行パターンは。一般高速道レベルのコーナーでは反自動操舵で車線を維持。車線内の位置取りを操舵でずらせば、左右どちらかに寄せて走らせることも可能。ACCもペダル踏み込みに即応して加速。半自動的な運転支援を行うが、ドライバー操作が優先され、システムが抵抗するような操作感ではない。なお、作動速度域はLKASが65km/h以上、ACCが30km/h以上で、実質高速道専用と考えていい。
フットワークや運転支援機能は高速長距離走行をこなすに十分だが、動力性能まで求めるとターボが必須。
NA車(写真黄色:G・Lホンダ・センシング)も街乗りでは中々の力強さ。緩加速時にもわずかなダウンシフト制御で大きく回転を上昇させることなく済ます。急激に大きな回転変化を起こさせない変速とスロットル制御がスペック以上の力感を示す。
しかし、80km/h以上の領域では余力がほとんどない。ACC任せで走らせていても流れの変化や登り勾配で5000回転以上を使用することも度々。同じ状況でもターボ車では3000回転台で済み、前走車との車間距離の変化は少なく追走していた。
市街地を大人しく走らせている時は常用回転域が多少下がる程度なのでターボの必要性もそれほど感じなかったが、動力性能面の高速走行適性は段違いである。そしてスーパーハイト系に限らず、軽乗用の中では最も高速長距離適性に優れた一車がN-BOX系ターボ車だ。