ジャガーXFのワゴン「スポーツブレーク」試乗 ドイツの強さ目立つ
公開 : 2017.09.11 11:40
セダンの方が俊敏 ただワゴン基準ならば◎
ハンドリングはXFのトレードマークともいえるもので、ボディがスポーツブレークになっても称賛に値するデキである。
ただしコンベンショナルなサスペンションで後輪を駆動するセダンの兄弟車と比べれば、アスリートのような俊敏性が多少薄れていることは間違いがない。
いっぽう、ワゴンという土俵でこのクルマを見ると、セダンと同じく、素晴らしいシャシーによる俊敏性と悪路をトレースする柔軟性を持ち合わせていると感じる。このことによるドライバーが受ける恩恵はちょっとした家宝となるだろう。
若干軟弱で最先端ではないが、ワゴンがそうあるべきである(四輪駆動であれば、尚)すがたを、このクルマは具現化しているともいえる。
使用環境を選ばず、どこへでも出かけられそうな、そんな感覚をもたらしてくれる。
また、広くなった後部座席のヘッドルーム、大きく、利便性の高い収納スペース、魅力的なデザインは、このクルマのアドバンテージである。