エクスペル・ジャパンツアー2017 プロテクションフィルムの現在と未来を語り合う
公開 : 2017.09.12 06:40
ペイントプロテクションフィルムの旗手、エクスペルの世界展開と日本での今後
1997年にPPFメーカーとして起業したエクスペルは、『DAP(デザインアクセスプログラム)』と呼ばれる車種別データのオンライン共有や、独自の施工技術の確立と育成、スクラッチキズに対する自己修復機能を持つPPF『アルティメット』、そしてマットな質感の『ステルス』の開発など数々のイノベーションを成し遂げてきた。国外のカナダ、メキシコ、オランダ、英国にも拠点を置き、現在は日本を含めた世界50カ国にサービスを展開、2016年の売り上げは実に55億円に達するという。
PPFをボディ全体に施工した場合、中型セダンで1台あたり約25〜30万円のコストとなるが、今や米国では新車の10台に1台にPPFが施工されている。それはフェラーリやランボルギーニ、マセラティなどといったハイクラスカーだけにとどまらず、フォードF-150などのピックアップトラックやプリウスといった車種での人気も高い。一方、日本でのPPFの現状はというと、ハイクラスカーやスポーツモデル、輸入車への施工が主流であるが、純正用品としてディーラーやインポーターへの納入という他国に見られない展開も積極的に展開されており、着実な普及が進んでいるという。
最後に今後の展開としてはより保護性能が高く、より透明で、より耐久性のあるPPFの登場が予告され、更なる普及が加速するだろうという予測が為されたが、それと共に施工技術者の育成と技能の熟達も今後の課題とされた。