スマート・ビジョンEQ 自動運転EV シティカーの未来形 フランクフルト

公開 : 2017.09.13 06:10  更新 : 2017.12.14 12:40

社会との共存性を高めた走る掲示板

駆動系をリアに積むクルマがフロントに明確なボンネット部を持つのは、現行フォーツーでもそうであるように、衝撃吸収ゾーンとして安全性を高めるため。リアには2分割の大きなガラスハッチが配され、テールライトは高く接地されるが、これはルックスを違和感なく見せることと、前方の渋滞や遅いクルマの存在などを後続車へ知らせるためのものだ。

タイトな駐車スペースでの乗降性を高め、自転車などとの接触の危険を減らすために、左右の丸い電動ドアはボディと平行に後方へ跳ね上がる。フラットなフロアを持つキャビンへ乗り込む開口部は大きい。

完全自動運転なので、室内にはステアリングホイールやペダルといった、見慣れた操作系は存在しない。機能面の操作は、スマートフォン経由か音声入力で行う。2名分のスペースには、リトラクタブル式アームレストを備える、ラウンジスタイルのシートが据え付けられている。

左右へ回り込んだフロントウインドウとガラスドアは、透明な状態から不透明な状態まで色合いを変化させることが可能だ。乗員向けの情報は、ダッシュボードに当たる部分の24インチ・ディスプレイに表示される。スマートではドアにもニュースや天気、地域イベントなどの情報を表示し、走る掲示板のようにすることを想定している。

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