VW I.D. Crozz II 2020年発売予定のクロスオーバーEVがお色直し
公開 : 2017.09.13 19:10 更新 : 2017.12.14 12:40
I.D. 次なる一手は大型サルーン
ドライブトレインはオリジナルモデルと同じゼロエミッションの動力系で、モーターは2基。前後アクスルに1基ずつ配置され、フロアの構造部内に搭載した83kWhのリチウムイオン電池からエネルギー供給を受ける。出力は、フロントが102ps/14.3kg-m、リアが204ps/31.6kg-mで、合わせて306ps/45.9kg-mに達する。
最高出力を見ると、同じく2モーター4WDのI.D. Buzzよりは68ps低いが、1モーター後輪駆動のI.D.よりは136ps高い。航続距離は500km以上を謳うが、これは先の2台より100kmほど低く見積もられている。パフォーマンスに関しては未発表だが、市販バージョンの最高速度は180km/hに制限するつもりだとフォルクスワーゲンでは説明している。
大型バッテリーをホイールベース内に低くマウントし、モーターもアクスルに組み込むことで、前後重量配分は48:52と上々のバランスに仕上がっている。ウォルフスブルグ筋はすでに運動性のクオリティにも言及しており、新開発のプラットフォームとシャシーコンポーネンツにより、二律背反するハンドリングと快適性が、いずれもハイレベルに達するという。また、自動運転にもドライバーの操縦にも対応するよう設計される。
拡大を続けるフォルクスワーゲンのI.D.ファミリー、次なる一手は大型サルーンになると予想されている。その発表は、今のところ来年のジュネーブショーが見込まれている。