AMG GTの新顔「GT C」に試乗 ライバル、911ターボよりアストンか

公開 : 2017.09.15 11:40  更新 : 2017.09.15 16:29

クーペとオープンを選べる最上位モデル

足早に振り返ってみよう。GTはSLSに続き、AMGが100%造る2台目のクルマである。2シーターのクーペ、もしくはロードスターで、フロントにエンジンを搭載し、リアに位置する7速デュアル・クラッチ変速機を介して、後輪を駆動する。

503psのGTのベースモデルは、クーペかロードスターの選択が可能である。クーペのみで選択可能なSモデルでは、機械式に代わり、電子制御のLSDが備わり、パワーは522psにアップする。その上位に当たるのがCモデルだ。

ロードスターは導入済であるが、まずは500台限定のエディション50として、今回のテスト車である、£139,855(2047万円)のクーペが追加された。このモデルが売り切れた後に、557psを発揮する廉価モデルが、175万円安で導入される予定である。そして、最上位に位置するのは、584psを発揮する、クーペのみのGT Rである。このモデルは、AMGの911 GT3(又はターボ)に対する回答であり、その生産台数は限定されていない。

AMGは多分、GT Rのロードスターを造ることはないだろう。少なくとも、ホフバァーは、そう願っている。しかし、GT Cのシャシーは、クーペとロードスターで同じチューニングが施されていることを考えると、彼のアドバイスがなくとも、Rのロードスターは実現可能であることも彼は認識している。もし、それが実現したら、Sモデルが浮いた存在に映る。ラインナップの中で、唯一、ロードスターの選択ができないからである。

では、それは実現するのか? AMGは、ポルシェの新型モデルの導入の動向と、その市場の反応を、若干悔しがりながら注視しているように見受けられる。であるから、数カ月後には何らかの発表があるかもしれない。

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