TVR新型デビュー記念! 過去の記憶に残るモデルを振り返る(前編)
公開 : 2017.09.16 06:10 更新 : 2021.02.17 17:44
TVR S1/S2/S3/S4(1987〜1994年)
ピーター・ウィラーが1981年に経営権を掌握して以降、新規開発された最初のモデルがこのSシリーズだ。
際立ってレトロなそれはTVRのエントリーモデルで、ウェッジ系のデザインや高価さに不満を持つひとびとにも訴求した。シャシーはタスミン用を簡素化したもので、そこにタフなフォードV6を搭載。手に汗握るほどの爆発的な速さはないが、0-97km/h加速7秒以下、最高速度225km/hであれば激しく不満に感じることもないだろう。
一連のモデルはどれも同じに見えるが、1988年からのS2ではフォード製ケルンV6が2.8ℓから2.9ℓへ拡大。1990年にはスタイリングに手が入ったS3が登場し、1992年まで生産される。
写真は最終型のS4で、上位のV8Sのコンポーネンツを流用するなどの改良が図られた。どれもメカニズム面はシンプルでケアしやすいが、GFRPのボディワークに問題がある場合は修復費用がかさむ。