TVR新型デビュー記念! 過去の記憶に残るモデルを振り返る(前編)
公開 : 2017.09.16 06:10 更新 : 2021.02.17 17:44
TVR 400SE/450SE(1988〜91年)
ウェッジ系の最終モデルは、タスミンの頃より曲線的になったボディに、次世代型TVRのパフォーマンスを併せ持つ。4.0ℓバージョンは272psを発生し、実際のところ最強とは言わないながらも、1150kgのクルマを速く走らせるには十分すぎるほどだ。外観では、大型化されたフロントスポイラーや、大きく広がったスカートなどが識別点。価格は、£10,000前後といったところだ。
TVRタスカン・レーサー(1989年)
TVRでも特に成功したモデルのひとつは、ロードゴーイングカーではない。そのタスカン・レーサーは16年もの長きにわたり、手厚いサポートの下で開催され、高い評価を受けたワンメーク・レースの参戦車輛だ。当初は、GM製ユニットをベースに開発されたローバーV8を搭載していたが、ローバーの身売りでエンジン供給が止まったため、1990年には自社製ユニットであるAJP8を開発して導入した。
軽量ボディとハイパワーエンジンの組み合わせは、ドライでさえドライビングが容易ではないが、ウェットでは一瞬たりとも気が抜けない。しかし、レギュレーションは厳しく、テクニック不足をカバーするようなモディファイはできなかった。腕に覚えがなければ乗りこなせないが、それでもサーキット走行用に手に入れたいというなら、価格は£25,000からといったところだ。