フランクフルトショー 見逃しは損? 隠れたお宝たち(前編)
公開 : 2017.09.17 18:40
メルセデス・ベンツC111(1970年)
355psを発生する2400ccのヴァンケル式4ローターエンジンを搭載したC111、その最高速度は299km/hに達した。その後に改良を加え、イタリアのナルド・サーキットで321km/hを記録している。さらにコンベンショナルな4800ccのV8ターボエンジンに載せ替え、1979年には最高速度403km/hを打ち出した。
一部のひとびとにとっては、コンセプトカーの究極と思えるクルマでもある。
ポルシェ914/6 (1969年)
1969年に作られた914は、ポルシェ912とフォルクスワーゲン・カルマンギアの次期モデルとして計画され、フェルディナンド・ピエヒ氏が指揮を執るプロジェクトだった。しかし、フォルクスワーゲンとポルシェとの関係は複雑化し、両社は分裂してしまう。結果として6気筒の914/6は、ポルシェ911と変わらないほど高価なモデルとなり、売れ行きも良くなかった一方で、4気筒の914/4は安価に設定され人気となった。
ポルシェ916が発表される1972年まで生産は続いた。914/6の販売台数が3,351台だったのに対し、914/4シリーズは11万8,000台が売れた。その結果、現在914/6は£10万以上で売買され、長く所有しているオーナーにとっては大きな利益を産んでいる。
2008年の株式取得をめぐる問題もあったが、ポルシェはフォルクスワーゲンの子会社となった。しかし、ピエヒ博士のキャリアにはさほど影響はなかったようだ。
なお、この改造車のフロント部分は911のフラットノーズ風で中々良いが、リアエンドは微妙だ。
VWリーガー・シロッコ
フォルクスワーゲン・シロッコは、カルト的な人気を獲得している。派手なワイドフェンダーをまとったリーガー・チューンによるこの1台は、カルト中のカルトだろう。この種のモデルは€35,000ほどで取引されている。
メルセデス・ベンツSGS 500SEC
過剰な80年代のモデルはどうだろう?ハンブルクのスタイリング・ガレージによってカスタマイズされた1984年式の500SECは、気だるい5000ccV8から234psを発生させる。
€6万で購入可能だ。