オークションの読み方 英国のクルマ趣味「ボナムス・ビューリー・セール」

最終更新日:2017.09.18

オークションの “読み方” を学べる「オークション・リザルト」 今回は、イギリスならではのクルマ趣味を象徴する、ボナムス・ビューリー・セールの凄さを読み解きしましょう。

■もくじ

どんなオークション
「ボナムス・ビューリー・セール」とは
ポイント1 ボナムス・ビューリー・セールの特徴

どんな車両が出品?
ポイント2 出品車の4割以上が戦前車
ポイント3 プロジェクト車ながら2184万円で落札
ポイント4 いつもと違ったトップ10
ポイント5 安価なモデルもいっぱい

流札? 落札? リザルト一覧
「ボナムス・ビューリー・セール」リザルト一覧

どんなオークション?

「ボナムス・ビューリー・セール」とは

●2017.09.02 「ボナムス・ビューリー・セール」
世界最大のクラシックカーの祭典として知られるビューリー・オートジャンブル。そこで併催されたボナムス・ビューリー・セールは、いつものオークションとは違った世界が広がっていた。

text: Kazuhide Ueno(上野和秀) photo: BONHAMS

ポイント1 ボナムス・ビューリー・セールの特徴

イギリスの自ら手を油まみれにしてクルマ趣味を楽しむエンスージァストにとって欠かせない存在が、ビューリー・ナショナル・モーターミュージアムで行われる「ビューリー・オートジャンブル」だ。プロのショップからアマチュアが、車両からパーツ、オートモビリアを持ち寄って販売する世界的にも有名なオートジャンブルである。旧いクルマに興味のない人にとっては錆だらけのガラクタに見えても、愛好家にとってはお宝ものだという車両やパーツまで、数々のアイテムが一堂に並ぶのである。

どんな車両が出品?

ポイント2 出品車の4割以上が戦前車


そんなコアな「ビューリー・オートジャンブル」に併催されているのがボナムスによる「ジ・ビューリー・セール」なのである。来場する客層に合わせてクラシック、ヴィンテージ期のモデルから’60~’70年代のヒストリックモデルを中心とした127台が用意された。そこには華やかなスーパーカーの姿は無く、出品車の4割以上が戦前車と聞けばおよそ雰囲気がつかめよう。

ポイント3 プロジェクト車ながら2184万円で落札

またレストアが必要なクルマ、あるいは仕掛り途中のいわゆるプロジェクト車の出品が多いのも特徴だ。プロジェクト車と聞くと安価なレストアベース車を思い浮かべようが、ここでは1967年アストン マーティンDB6プロジェクトが2184万円で落札されるのである。その後には1935年ベントレー3 1/2L スポーツサルーン・プロジェクトが675万円で続くという、コレクターズオークションのもう一面を見ることができる。


一般的にイメージする安いプロジェクト車もちゃんとあり、ボトムは1960年モーリス・マイナー1000サルーン・プロジェクトの5.8万円やMG Bロードスター・プロジェクトの33万円などイギリスならではの車両も存在する。

関連テーマ


人気記事