お手頃ドライバーズカー選手権(5) 決勝戦
公開 : 2017.09.18 17:40
注目の的は最新のタイプR
各車の詳細は予選ラウンドをご参照いただきたいが、一応は決勝進出者のプロフィールを簡単に紹介しておこう。
まず308GTiは、2016年に登場。ベースモデルに合わせて今年マイナーチェンジしたが、フロント周りやインテリアに多少手が入っただけで、メカニズムに変更はない。
次にゴルフR。欧州仕様は2013年の登場時から300psを発揮していたが、2017年モデルは10ps/2.0kg-mのアップを果たし、6段だったDSGが7段にバージョンアップした。
A45は、2016年終盤にアウディTT RSやフォード・フォーカスRSと比較試乗した際と同じスペックだが、今回はAMGエアロダイナミック・パッケージを装着し、よりアグレッシブなルックスに。
最後は、待望の復活となったシビック・タイプR。これはご存じのように、登場間もないブランニューモデルだ。
このホンダの新型車のルックスがお好みでも、見るに堪えないとお思いでも、しばらく乗れば、見た目はこのクルマをどう感じるかという上では大した意味を持たないことに気付くだろう。
スランドウ・サーキットでのタイムアタックの際、アウディRS3スポーツバックで最速ラップを出したのち、意気揚々とピットで待つ同僚たちのもとへ向かったが、だれもたいして気に留めてはくれなかった。160km/hからのブレーキングで、全車中で唯一、10秒を切った時もそうだ。そんなことは予想済みだったからである。彼らの興味はそんなことより、敢えて期待せずにいたはずのタイプRに注がれていた。そんなわけで、この決勝ラウンドは、テスター陣の興味を独占したシビックを中心として話を進めていく。