86 “GR” 試乗 標準モデル/GRMNと何が変わる? プロトタイプで検証
公開 : 2017.09.19 13:00 更新 : 2021.03.05 18:46
なぜ? ボディは標準と変わらない?
もうひとつ注目すべきはGRMNでは入念に強化されていたボディが、今回はどうやら標準のまま使われているということだ。他のGRシリーズではスポット増し打ちやブレース追加によるボディ強化が最大のキモとなっているのだが、この86 “GR” だけは例外ということらしい。
86はもともとのボディには2012年のデビュー以来、ほとんど毎年のように手が加えられてきており、さらに昨年デビューした後期型のそれはニュル参戦やGRMNで培ったノウハウを活かした強化が施されている。この程度のチューンではもはや強化の必要なし……ということなのかもしれない。
今回の試乗は千葉の袖ヶ浦フォレストレースウェイでの数ラップにとどまったので、細かいことは書きづらい。
ただ、同時に用意された標準の86(写真橙)と比較すると、その安定感と「踏める度」には雲泥の差がある。最新の86もデビュー初期と比較すると、別物のようにリアが安定して、ステアリング反応もマイルドかつ正確になっている。しかし、今回のように “GR” と同時に乗ると、標準の86がまるで頼りないものに錯覚してしまうのだから、それだけGRの上げ幅が大きいということだ。