ヴィッツ “GRMN” 試乗 1.8ℓスーパーチャージド、出力210ps以上
公開 : 2017.09.19 13:10 更新 : 2021.03.05 18:46
本格的LSDがアドバンテージ
試乗は別項の86 “GR” 同様に袖ヶ浦フォレストレースウェイの数ラップにかぎられた。
ルーテシアR.S.などの同クラスのトップランカーに匹敵するスペックをうたうエンジンは、少なくともこの小さめなサーキットでは十二分に速く、ハイエンドではしっかりと炸裂して、なかなかの快音を放つ。注目の6MTもまずまずの操作性だ。
サスペンションは意外と穏やかな設定のようで、市街地で閉口する乗り心地になりそうな不安はなかった。
嬉しいのはトラクション対策を、ルーテシアR.S.のようなブレーキLSDではなく、本格的な専用LSDが担うことである。ドライのサーキットをいいことに今回は遠慮なしに踏みまくったが、多少のリアの乱れはおかまいなしに、ステアリングを切った方向にグイグイと引っ張るトラクション性能にも不足は感じなかった。
惜しいのはブレーキで、サーキット走行ではもう少しガツンと効いてほしい。対向ポットキャリパーもいいのだが、まずはディスクローターを大径化するほうが、機能的にもビジュアル面でも優先すべきと思う。