ボルボ設立90周年 傑作車、何台存在するのか?(前編)
公開 : 2017.09.23 06:10 更新 : 2019.05.04 13:03
ボルボ66 (1975)
ボルボは1960年代後半に、オランダのDafに興味を示し、1975年に大株主になる。まずてこ入れしたのは、Daf55の発展型となる、サルーンとエステートのバリエーションを持つ66の導入だ。1.3ℓエンジンを搭載し、バリノマチックとして知られるDafのCVTを介して後輪を駆動した。
ボルボ343 (1976)
343は、1.3ℓの66(1974年に140からモデル・チェンジした)と2.1ℓの240シリーズの間に存在する隙間を埋めるのではなく、Dafデザインを基に誕生した。
当初は、1.4ℓのルノー製エンジンにCVTを装着。その後は、製造期間全般にわたり排気量の拡大と、変速機の改善を図った。変速機をリア側に搭載し重量配分がよかったことと、後輪駆動であった事が幸いして、このクルマは意外にもドライブの楽しいクルマだった。
ボルボLCPコンセプト(1976)
車名はライト・コンポーネント・プロジェクトの略。それが示唆するとおり、マグネシウムやプラスティック、アルミニウムといった、軽量素材の採用を試みたコンセプトカーである。2台が造られ、1台目には1.3ℓ直噴3気筒ターボディーゼルが搭載され、もう1台には通常の1.4ℓターボディーゼルが搭載された。
ボルボ262C (1977)
ベルトーネと共作した262Cは、しかし、ボルボの誇る名車には数えがたい。スウェーデンでデザインされ、トリノで生産されたこのクルマは、2.7ℓV6エンジンを搭載し、1977年から1981年の間に6622台が造られた。
後編では、1980年代以降のモデルをご紹介。乞うご期待!