深掘り マクラーレン570Sスパイダー クーペとスパイダーはここが違う
公開 : 2017.09.23 19:10 更新 : 2017.09.23 19:11
シャシー
マクラーレンはF1マシンで初となるカーボン・シャシーを1981年にMP4/1へ投入し、1993年にはロードカーのマクラーレンF1で実用化するなど、長年にわたるカーボン・テクノロジーを有する。
570Sスパイダーのバスタブ型のセンターモノコックはその血統を受け継いだもので、量産スーパースポーツでは比類のない極めて高い剛性と、僅か75kgという軽さを実現している。またエンジンは極限まで低い位置にマウントされており、高い運動性能を支えている。
サスペンションは前後ともダブル・ウィッシュボーンで、そこにアンチロール・バーに取り付けたコイル・スプリングとアダプティブ・ダンパーが組み合わせられる。
パワートレイン
570Sスパイダーのパワートレインは570Sクーペと共通の最高出力570psを誇る3.8ℓV8ツインターボ・エンジンを搭載する。
ここに7速シームレス・シフト・デュアルクラッチギアボックスが組み合わせられ、ディファレンシャルにはMcLaren Formula 1のイノベーションであるブレーキステアが組み込まれている。
これは、コーナリング時にイン側後輪に制動力を与えることにより、ハンドリングと安全性をさらに向上させるドライバー・エイドのひとつとして採用されているもの。