特別インタビュー 570Sスパイダー/EV/SUV これからのマクラーレン

公開 : 2017.09.24 17:10

EVやSUV、そしてあらたなモデルレンジ

ACJ:世界的にEVへシフトする流れにありますが。マクラーレンとしてはどのように考え、実用化の時期は

GB:わたしどものクルマで最初にハイブリッド・システムを採用したのはP1になります。ここで何を目的にしたかというと求めていたものは性能です。モーターを組み合わせることによりリアルな加速をどこまで実現できるかを主眼に置きました。
わたしたちが問題にしているのは、どこまで性能を上げられるかということです。ハイブリッド化、EV化に向けて、どこまで性能を上げられるかをトータルで見て実用化していきたいと考えています。

わたしたちが掲げているのは2022年までの戦略、「TRACK22」として50%をハイブリッド化してゆく予定です。そこから先はどのように戦略展開してゆくかはこれからの課題ですが、その中でハイブリッド化、EV化が進んでゆくことは間違いないかと思います。

ACJ:新たなレンジのモデルを予定していますか

GB:現在マクラーレンではスーパー、アルティメイト、スポーツの3レンジを展開しています。この先に登場するモデルはこの3レンジ内になります。現時点では570Sスパイダーが最新のモデルですが、ファクトリーでは次のローンチに向けた新型の開発が進められています。その中からしかるべき時にしかるべきモデルを出してゆきます。

ACJ:近年スポーツカー・メーカーがSUVを送り出していますが、マクラーレンとして手掛ける予定はありますか?

GB:No! わたしたちはスポーツカーのメーカーとしてこれまで開発を続けてきました。ブランドとして2シーターでミッドシップのスーパーカーのフューチャーをしっかり押さえたうえで開発を進めてきて、市場でもスーパーカーのメーカーとしてブランド認知を高めることに成功しました。

ですから、ここから軸足をぶらすことはありません。マクラーレンとしてはSUVをやることはまったくありません。

ACJ:本日はありがとうございました。

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