アヴェンタドールS 2017年版に試乗 迫力は健在 時代を感じる部分も

公開 : 2017.09.28 11:40

7速セミAT、時代の進歩に追いつけず

優柔不断で一貫性に欠ける2ペダルMTには落胆してしまう。レースモード寄りのドライブモードの場合、変速は十分にクイックなのだが、ストラーダモードの場合はしっくりこないのだ。変速時に少しだけスロットルを戻すと変速はスムーズになるのだが、毎回面倒な動作ではある。

峠における走りはどうだろう?

オリジナルのアヴェンタドールは大きく重く、車重は1700kgに迫り、ワインディングを飛ばすときなどは、そのマスを感じざるを得なかった。

アヴェンタドールSに今回導入された4輪操舵システムにより、マイナーチェンジ前と比べて俊敏さは増しているが、自信を持ってコーナーを攻めていける懐の深さという面では、より安価なライバルほどに至っていない。

一方でドライブモードに追加された「エゴ」モードは非常に有用なもの。スポーツモードのクイックでシャープなシフトタイミングに、ストラーダモードの自然なステアリングフィールと、最もソフトなサスペンションを組み合わせることで快適性を上げ、クルマでの行動範囲を広げることが可能となる。

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