エクストレイル ガソリン車は英国で少数、メリットも小さく 試乗記
公開 : 2017.09.29 17:10 更新 : 2021.04.22 13:28
日産エクストレイルの試乗記です。ディーゼルの存在感が強めの英国は、1.6ℓガソリンエンジン搭載車をどのように見ているのでしょうか。日本のウケ方とはひと味ちがうようです。
もくじ
どんなクルマ?
ー 3代目 安全性とラグジュアリー感を主張
ー テスト車は1.6ℓガソリンターボ
どんな感じ?
ー 高速でなければガソリンのメリットなし
「買い」か?
ー とくに無関心な向きは「買い」
スペック
ー 日産エクストレイル1.6 DIG-T テクナのスペック
どんなクルマ?
3代目 安全性とラグジュアリー感を主張
われわれ英国編集部は、去る8月に行われた国際試乗会において、エクストレイルのフェイスリフトモデルに触れているが、改めて概要を紹介しておこう。
2014年に初代モデルが英国に導入されたエクストレイルは現行モデルで3世代目に当たり、このクルマは少しアグレッシブなスタイリングとオプションで用意される特別色(コロナ・オレンジ)を与えられた、そのフェイスリフトモデルである。加えて、若干全長と全高が延長されているが、利便性を考え全幅は不変である。
日産がこのフェイスリフトモデルのキャビンで主張したかったのは、安全性とラグジュアリー感である。かつては、購入者の半数が選択した、最上位グレードの「テクナ」には、Bose製のスピーカー、自動的に進行方向を照らすアダプティブ・ヘッドライト、リアとフロントのシートヒーターが奢られる。
ほかにも、テクナのシートには上質なレザー(タンかクリーム)を選択することができるほか、DABラジオは全てのモデルに標準で搭載される。下側がフラットで若干太巻きのステアリングは、ドライバーの乗降性を改善するものであるが、プレミアム感を醸しだすことにも一役かっている。