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長浜海浜公園の芝生広場に続々と集まってくる参加車両。今年も昨年のように雨が心配されたが、早朝には曇り空の中に晴れ間も。
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自走でやって来る参加車両が大部分だが、やはりスーパーカーは積載車での登場が似合うなぁ? などと想いながら眺めていると・・・・・・
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ある意味スーパーカーと言えるサンバルギーニ・コカウンタックも積載車でやって来た! 確かに自走はキツそうだが、カッコイイ!
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ほとんどの参加車両が会場に並び終わる頃になると、まだ雲は多いながらも空は青くなり、気温も上がってきた。ちょっと暑いデス。
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「高円寺の気象神社にお百度参りしてきた甲斐もあり、無事に晴れました!」と開会の宣言をするのは、藤間文彦実行委員長。
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本イベントを後援する熱海市を代表して市長の齊藤栄さんがスピーチ。やはり地元の協力あってこそイベントが成功することを感じた。
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このイベントらしい1シーン。迫力の新旧ロールス・ロイスが並ぶ。1935年と2017年、その間には82年もの年月が積み重ねられている。
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両車のラジエーターマスコットの『スピリット・オブ・エクスタシー』を見比べてみる。こちらは見慣れた(?)クロームのレディだ。
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ダークなトーンでまとめられた最新型ゴースト・ブラック・バッジでは、エンブレムもフライングレディも艶やかなブラックカラーだ。
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来場者が選ぶベスト・ルッキングカーの1位に選ばれたのは、高田一夫さん所有の1969年型ランチア・フルビア・クーペ・ラリー1.3s。
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同じくベスト10の2位を受賞した伊藤益英さん所有の1972年型フィアット128ラリー。クリーンなラリー・モデファイがキマっている。
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ベスト3を勝ち取った、錦織悦子さん所有の1966年型ダットサン・フェアレディSP311。地元、錦織さんは熱海市からの参加だ。
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名車が並ぶ会場の中でもひときわギャラリーの注目を集めたのは、レイン・Xカラーも眩しい、2台のレーシング・ランボルギーニ。
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全日本GT選手権開幕年の1994年に登場したレインX・アート・カウンタック。フロントラジエーターとナローなリアウイングが特徴的だ。
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日本からの要請で開発されたランボルギーニ初のファクトリーレーサー、ディアブロ・イオタ。この固体は実戦車両であるPO-01だ。
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ディアブロ・イオタPO-01のコクピット。ほぼ何もない室内トリムや市販車とは比べものにならない太いサイドシルが出自を語る。
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BBSのマグネシウム製センターロックホイールやレース用のクイックフィラーも純レーシングカーならではのディテールといえる。
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両手にも余るほどの長大なラチェットハンドルと巨大なソケットはセンターロックのホイールナット用。巨大工具好きの筆者は痺れた!
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深い色味の紺色が目にしみるのは1992年型ブガッティEB110。そういえば当時開催されたブガッティ・レジェンド展が初見だったなぁ?
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見たこともない謎のスーパーカーは厚木のカスタムビルダー、バリーフーの手によるマンタレイ。ベースはなんとルノー・スポール・スピダー!
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バリーフー・マンタレイのリアビュー。まったくスピダーの面影なし! 特徴的なテールランプはニッサン・ジューク用を逆付けか?
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まず公道で出会うことはないであろう珍車、仏パナール社のサルーン、ディナXは1951年型。素晴らしいコンディションのクルマだった。
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このパナールをドライブしてきたのはオートモービルアシスト・ブレスの加藤代表。お客さんを伴ってのツーリングがてらでの参加だった。
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非常に凝った形状のパナール・ディナXのリアバンパーとその下のマフラーエンド。マフラーカッターが何とも上品で可愛らしい形状だ。
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ランチア・デルタ16Vは海外のヒストリックラリー参戦を視野に、新規にボディから製作、FIAペーパーを取得したグループA仕様だった。
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このデルタをプリペアしたストリートライフの吉野代表と車両オーナーの井上浩一さん。共にWRC出場経験を持つラリーストである。
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実戦でのラリーカーを思わせる装備を満載したデルタの室内。内外とも隙のない仕上がりでベスト・ルッキングカーの5位にも選ばれた。
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古いナンバーとレースモデファイが渋い、1972年型アルファ・ロメオ2000GTV。TBCCやAR-Cupなどのレースイベントでもよく見かける。
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2000GTVのルーフ上にはサーキットでの歴戦を物語るトロフィの数々がディスプレイされていた。旧車で走り続けることのカッコ良さよ!
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こちらのアルファ・ロメオ2000GTVは本イベントの実行委員長、藤間さんの愛車。もちろんスラロームとヒルクライムにも参戦していた。
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ファンシーなボディカラーとえもいわれぬ愛らしさで人気を集めていたのは1957年型BMWイセッタ300。なんとシングルナンバーだった!
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こちらは一回り大きな発展モデルである1959年型BMW600。とぼけた可愛らしさは健在だが、300の後に見るとやはり大きい?
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BMW600のリア・シェルフ上に小さな小さなイセッタのディオラマを発見してニヤリ。オーナーさんのお手製だろうか?
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ルネ・ボネ・ジェットのマトラ版であるマトラ・ジェットの最強バージョン、1967年型ジェット6。ゴルディーニユニットをミドに抱く。
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マトラ・ジェット6のノーズに付くマトラ・スポールのエンブレム。シャープなシンボルマークは航空宇宙産業をルーツに持つ同社ならでは。
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ミドシップのエンジンルームのアウトレットのグリルがよく見るとマトラ・スポールのロゴマークを象っている! このオシャレさん!
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軍用ジープのオリジン、ウィリスMBの後継モデルである1951年型ウィリスM38(MC)。朝鮮戦争時にアメリカ軍が使用したジープだ。
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当時、米軍から払い下げられてから2オーナーというこのM38。ナンバーも当時からのもの。管轄地名なしの1ナンバーは品川登録とのこと。
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’50年代からこのM38が日本にある個体だということを示すディテールのひとつといえる、後付けの腕木式方向指示器(アポロ)。
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リアに背負ったスペアタイヤはなんと車両と同じく1951年に製造されたグッドイヤー製ミリタリー・ラグタイヤ。しかも驚くべきは・・・
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・・・タイヤに付いた穴状のキズは、戦場で銃撃を受けた際の弾痕であるという! この車両は実際に朝鮮戦争に投入されていた個体なのだ。
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倒されたウインドスクリーンの内側にはM1小銃をマウントするライフルホルダーが。布製カバーは朝鮮戦争で凍結防止用に使用された装備。
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’30~’50年代に生産されたW136型メルセデス・ベンツ170Sは1953年型の4ドアセダン。なんと58年間もワンオーナーで所有している個体。
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上の額の写真は1959年にオーナーが22歳で購入した当時に撮影したもの。ヒトとクルマの歴史を感じさせる、うらやましい写真である。
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優雅なデザインの170Sのリア・トランクを利用して設置されたテーブルと古風な椅子に思わず拝んでしまいそうになったのは筆者だけ?
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スクエアなフォルムが今や新鮮な1985年型スバル・レオーネ・ツーリングワゴン4WD。バンパーガードとフェンダーミラーも懐かしい。
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後にレガシィにも受け継がれたキックアップルーフ、そして誇らしげな『4WD』のレタリング。なぜ、あの頃野暮ったいと感じたのだろう?
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何気に履いているエンケイ・ラリーコンペが渋い! スバルだけのPCD140mmの4穴というレアなサイズなのに! 執念を感じる。
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静岡県警のブース。展示されたクラウンパトカーの社外ホイールが気になる! 飲酒時の反応の違いを体験できるシミュレーターを設置。
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日ごろはお世話になりたくない白バイにまたがり、警察の職員が撮影してくれるというサービスも! 子供もお父さんも大喜びである。
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9月23日で熱海市内での死亡事故ゼロが666日継続中とのこと。素晴らしい! ちなみに9月30日まで秋の全国交通安全運動が実施中である。
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特別協賛の企業ブースも並ぶ。マセラティ静岡はマセラティ・ギブリSとマセラティ・グランツーリスモ・スポーツの2台を展示していた。
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THE TRACK DAY in FUJIの運営などを行うイングコーポレーションのブースではアディダス・モータースポーツやガルフのアイテムを販売。
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スポーツカーをはじめ欧州各メーカーの認証オイルをラインナップする独リキモリの製品を取り扱うリキモリトレーディングもブースを出展。
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スペシャルショップからパーツ、書籍、ミニチュアカーなど様々な専門店の販売ブースも出展。レアなアイテムも並び、来場者で賑わっていた。
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小田原の建設会社、瀬戸建設は平塚市東真土に建設中のガレージ付きの賃貸アパート『G-styleclub Shonan』のプロモーションに訪れていた。
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自分のエンスー度を客観的に知ることができる経済産業省後援の『くるまマイスター検定』のブース。次回は2017年11月26日に開催される。
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今回、初めての試みとして23日に実施されたスラローム競技。埠頭に設置されたパイロンコースを目標タイムの52秒にいかに近く走れるかを競う。
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第1回目のLong Beach Tip Slalomを征したのは1970年型アルファ・ロメオ1300ジュニア・ザガートの大留順一選手。タイム差は0.21秒。
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スラローム競技2位入賞は、1989年型ランチア・デルタ16Vの井上浩一選手。コ・ドライバーを乗せての走行で、タイム差0.28秒でゴール。
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目標タイムとの差が0.31秒で3位に入賞したのは1972年型アルファ・ロメオ2000GTVの藤間文彦選手。クルマもドライバーも快調なようだ。
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1日の終わりはコマ図に従って熱海市内を通り抜け、宿泊地のホテルニューアカオまでを走る『熱海G.P.RUN』で締めくくられた。
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夜は百万ドルの夜景を眺めながらのレセプションパーティ『熱海G.P.ナイト』で、クルマ好き同士の交友を深めつつ盛り上がった。
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24日は早朝6時よりホテルニューアカオ・ハーブガーデンのクローズドコースでヒルクライム競技(2本走ってのタイム差で競う)が行われた。
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参加車両中、最旧年式の車両に贈られる『Most Traditional Car』賞には1959年型サンビーム・アルパインの田中伸一選手が輝いた。
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精緻な走りでヒルクライムを征したのは、1989年型ランチア・デルタ16Vの井上浩一選手。2本のタイム差はなんと0.080秒!(photo:高桑秀典)
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2本のタイム差0.200秒という超高レベルでヒルクライム2位に入賞したのは、1967年型アルファ・ロメオ・スプリント1600GTの富田昭夫選手。
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こちらも僅差! 実に0.210秒のタイム差で3位となったのは2009年型アバルト500を駆る岡戸栄一選手。実に高レベルの戦いであった。
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全車が走り終わり、車両も選手も整列しての記念撮影で締め! 今年は雨も降らず霧に悩まされることもなく、最高のコンディションだった。