ホテルの予約を忘れても… キャンピングカー旅はいかが?
公開 : 2017.10.08 08:10
追加装備の影響を感じない走り
メルセデスの方は、大胆にスロットルを操作しているぶんには立派なパフォーマンスを見せる。2.2ℓのディーゼルが、パワーあふれるというよりそれを絞り出すようなエンジンだからだ。リラックスした休日の足だと考えれば問題はない。コーナーでは重さを感じるが、しっかり走り抜けてくれる。
ミニはしなやかで、走りは熱く、ルーフ上に畳んだペントハウスの影響をほとんど感じさせない。クーパーSのバッジから期待されるほど楽しいわけではないが、ミニらしからぬ柔軟さがある。日常遣いでも十分以上に満足のいくクルマだ。
マルコ・ポーロは、毎日乗るには重く、しかも贅沢だといえるだろう。しかし、一夜を過ごしてフェスの開演に備えるには最高だ。フロントシートを回転させれば、4人で折り畳みテーブルを囲むこともできる。運転時のポジションのまま回すとボディに干渉することもあり面倒だが、操作に難しいところはなく、テーブルの展開はシンプルだ。座ったまま調理や皿洗いもできるが、ルーフを持ち上げれば立ったまま車内で動けるスペースもある。
このルーフ部に収まるダブルベッドは実に快適だが、身動きするのや、持って上るのを忘れたものを取りに戻るのは厄介だ。USBポートも備わるが、携帯電話の充電は遅々として進まないシロモノだった。230V外部電源につなげば話は違うのだろうが、あいにく今回のキャンプ場にその設備はなかったのである。