フォードGT 2017年型、英国試乗 走りは世界クラス 細部への配慮がキモ
公開 : 2017.10.09 12:10 更新 : 2017.10.09 12:18
フォードGTの英国試乗です。極めてエキサイティングなだけに、一般道のマナーも求めたくなるというのが英国編集部の主張。たしかに値段が値段ですからね。
もくじ
どんなクルマ?
ー 競技用を市販車に 逆のアプローチ
どんな感じ?
ー 力強いが、たんに「大味」ではない
ー 走り 能力が高いだけに細部の配慮求む
「買い」か?
ー 世界クラスのフォードGT 「追っ手」も
スペック
ー フォードGTのスペック
どんなクルマ?
競技用を市販車に 逆のアプローチ
いかにもスーパーカー然としたフォードGTは、今後4年間で合計100台が英国オーナーの元へ届けられる予定だ。前世代のフォードGTと比較すると約4倍の販売数で、価格は3倍に跳ね上がっている。
フォードには6000件以上の購入に関する問い合わせがあり、生産予定台数は合計1000台に増やされたとのこと。それでも前モデルの生産台数の約1/4ほどである。
ピックアップトラックやハッチバックの輸出には苦労しているようだが、スーパーカーの販売数に関しては余り神経質ではないようだ。古いイタリアのレースカー同様に、希少価値を持たせることの重要性を理解しているのだろう。
生産は、昨年のル・マンに初めて参戦しクラス優勝を遂げたフォードGT FIA GTEを生み出したカナダの企業、マルチマティック社によるもの。
5月のレポートにもあるが、市販されるフォードGTはコンペティションマシンを公道用に作り変えたもので、一般的なスーパーGTが市販車をベースに競技用マシンを生み出すのとは、逆の手法だ。
英国ではわずか100名のオーナーが味わえる、カーボンファイバー製ボディと656psを発揮するエンジン持つスーパーカーは、公道でどんな走りをするのか、気になるところ。今回、ヨーロッパに届けられた2台のうちの1台をフォードから借りることができたので、レポートしたいと思う。