深掘り、ヴァルキリー 内外装のディテール、写真とともに紹介
公開 : 2017.10.09 16:10 更新 : 2017.10.14 14:17
インテリア
コクピットが初公開
昨年のAM-RB 001発表時に展示されたモデルではインテリアはダミーだったが、今回のヴァルキリーのモックアップで初めて公開された。
レッドブル・レーシングのF1マシンから流儀を学び、従来のロードカーとは違ったアプローチを試みたという。
ほとんどの乗員が快適に過ごせる室内スペースを確保するためシートはフロアに組み込まれ、クルマとの一体感が味わえるという。また乗員は強靭なセンター・モノコックに収まるため、高い安全性も確保している。
マルチディスプレイ・ステアリング・ホイール
ドライバーがドライビングに集中できるように、運転必要な情報と、すべてのスイッチがステアリング・ホイールに集約された。
中央に配されたLEDスクリーンにはエンジン回転数や速度などのあらゆる情報が表示され、低いドライビング・ポジションだけに目線の移動量は僅かだ。またステアリング・ホイールは乗降性を容易にするため脱着式とされた。
リアビュー・モニター
ドアミラーはボディの流気を乱すと共にスタイリング的にも制限を与えるものだった。またヴァルキリーは、リアバルクヘッドにウインドウが設けられていない。
そこでドアミラーに替えてボディ両サイドにリアを写すカメラを設置し、Aピラー基部に設置されたディプレイに写すシステムが採用された。レーシングモデルではフェラーリFXXで採用されているが、ロードカーとしては初の採用となる。目線の移動はドアミラーの場合と変わらず、実用的ともいえる。
パフォーマンス
今回は具体的な数値についてあまり語られなかったが、全高は40インチ(=1016mm、往年のフォードGT40と同じだ)と説明された。
車重は各部の見直しと軽量素材の採用により1000kgになり、パワー・ウェイト・レシオは当初より掲げてきた1.0以上という、ロードカーとしては驚異のスペックを現実のものにするという。
今回披露されたヴァルキリー・プロトタイプに組み込まれていたタイヤは、ミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2で、フロントに265/35ZR20、リアには325/30ZR21が組まれていた。