アウディA8 2017年型に試乗 内外装の進化 自動運転の現状探る
公開 : 2017.10.11 11:40 更新 : 2018.02.16 17:26
概ね良好 ただしディテール要修正
新しいA8には、おなじみのアウディドライブセレクトで制御される可変ダンパーとエアサスペンションが装着されている。エフィシエンシーからダイナミックまでのモードがあり、各モードで車高も切り替わる。
とてもしなやかな乗り心地であるが、架橋の継ぎ目のようなところを乗り越えた際にはもう少し滑らかであって欲しい。高速域の風切り音もかなり大きいと感じた。
ねじれ剛性を追求するアウディは、フロントにマグネシウム製ストラットブレースを、リアにカーボンファイバー製バルクヘッドパネルを使っている。
通常の運転ではコーナーできちんと曲がり、大きな車体は外側のサスにしっかりと乗っかるイメージ。ダイレクトなステアリングは、コラムマウントのモーターにより後輪ステアによるレスポンスの不自然さも打ち消されている。
とてもよくできており、最小回転半径はBMW 7シリーズ、メルセデスSクラスを1m近く下回る5.7m。白線の間にクルマを置くことも容易である。
しかしながら、予想通り、これは運転を楽しむのではなく、ゆったりと走るクルマなのだ。
ペースを上げると急にアンダーステアが強くなり、厚ぼったいサイドウォールの18インチ255/60フロントタイヤをもってしても、高張力鋼板、アルミ、マグネシウム、カーボンファイバー、レザーでできた2トンの車体は、強引にまっすぐ進もうとする。
今度のスポーツバージョン(S8のような)では、この欠点が改善されていることを期待したい。
最後にドライバー補助も見ておこう。