ロールス・ロイス新型 ファントムVIIIに試乗 そもそもの思想、異なる
公開 : 2017.10.13 12:40
どんな感じ?
ファントムVIIIの内外装 どう変わったか
クルマの全高は1646mmもあり、着座位置も多くのエクゼクティブ・ラグジュアリー・サルーンと比較すると150〜200mmほど高い。
またボンネットは、スピリット・オブ・エクスタシーの像から導かれる中央のプレスラインがなくなり、従来型と比較してフラットになった。
ミュラー・エトヴェシュいわく「湖に反射しているような」アルミニウムの穏やかな面にマスコットが見える、運転席からの眺めが好きだとのこと。少し想像力が必要かもしれないが。
パルテノン・グリルはVIIほど独立しておらず、比較すればだが、ボディと一体となって見えるのは留意するべき点だろう。
エレガントなサイドビューも、もう少しダイナミックさがあっても良いように思う。しかし、旧モデルもスタイリングを見慣れるまでに少しの時間を要した訳で、今回も同様だろう。
全長が短くなっているが、ホイールベースは長くなっており、室内のレッグルームが不足しているとは感じないはず。
2座のリアシートは広大で快適、パワーシートとシートヒーターが備わり、過剰なほど快適だ。おそらく1週間は車内でくつろげるだろう。
電動ドアのアームレストには独立したエアコンの操作スイッチが備わるが、温度やファンの強さを選択するスイッチはない。青(涼しい)から赤(暖かい)までのスケールが付いたスライドスイッチで、最弱から最強までが自動で調節される。少し古臭く見えるが、非常に機能的だった。もし望めば、冷蔵庫を仕込むことも可能だが、本当に必要なのかどうかは疑問ではある。
ラゲッジスペースも、ゴルフバックが4組も収まるほど大きなものだ。しかし実際の興味はフロントシートの部分で、多くのファントムのオーナーも同様だろう。さて実際は。