回顧録(6) パガーニ・ゾンダFに試乗 価格高騰、「狂気」が理由?

公開 : 2017.10.14 10:10  更新 : 2017.10.14 11:22

ゾンダ株、続伸中

ということで、パガーニの将来は明るい。彼らはたんにエンジニアリングのスキルが高いだけでなく、大メーカーにはできないようなやりかたでもってオーナーの期待によりピッタリとフィットしたスーパーカー体験を提供しようとしているようだから。

エクスクルーシブ(排他的)であることの重要性はホラチオ・パガーニが常に強調しているところで、実際パガーニのクルマはシャシーナンバー60が完成間近という程度にしか世にでていない。つまり、いまのところ彼は理想に忠実でありつづけているということだ。

パガーニ・ゾンダの購入を思い止まらせる要因があるとしたらそれは唯一、知名度の低さゆえの売るときの安さ(への不安)のみ……という時期がかつてはあった。が、そうした状況も終わりつつある。その数の多さが災いして、たとえばSLRやカレラGTの中古価格はガタ落ちしている。

しかしパガーニの場合、現在のペースでいくと、過去24カ月間にポルシェが作ったカレラGTと同じだけの数のゾンダを作るにはあと78年かかることになる。つまり、ゾンダ株はずっと安定して高配当ということだ。

万が一、オーナーが無茶な踏みかたをしてクルマをぶっ壊しでもしないかぎり。

パガーニ・ゾンダFのスペック

全長×全幅×全高 4435×2055×1141mm
最高速度 345km/h
0-100km/h加速 3.6秒
燃費
CO2排出量
乾燥重量 1230kg
エンジン V型12気筒7291cc
最高出力 602ps/6200rpm
最大トルク 79.5kg-m/4000rpm
ギアボックス 6速マニュアル

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