たったの3日間! ベントレー・ベンテイガで全てめぐる 英国の自動車工場(1)

公開 : 2017.10.14 16:10

ベンテイガアルナージを想起?

クルーに向けて舵を切ったとき、ベンテイガはその鼻先でわが家の匂いを嗅ぎつけたようだが、ここでも渋滞に見舞われることとなった。

ピムズ・レーンには30分遅れで到着したが、われわれのベントレーはお色直しをされてほかのベントレーとともになんとか写真に納まることができた。

ここではこの12年間に非常に大きな変化があった。メイン工場を貫くエンジニアリングセンターが設置されたのだ。われわれが写真撮影を行っていると、ベントレーのボスであるヴォルフガング・デュルハイマーとほかの取締役たちが急いで道路を横断していた。打合せに追われているのだ。

クルーを後にした時、このディーゼルエンジンを積んだベンテイガに乗りながら、1台のクルマを思い出した。それはかつてのターボエンジンを積んだアルナージだった。

このトリプルチャージャーのディーゼルエンジンは太古の6.75ℓプッシュロッド式V8エンジンに比べれば何世代分も技術的に進歩していることだろう。しかし、両者は強大なトルクと外面的な優しさの内に秘めた力強さを共有している。一方でより洗練されてもいる。これより素晴らしいディーゼルエンジンなんてちょっと想像できない。

しかし強力なエンジンもクルーのこの酷い渋滞にはなす術がない。われわれがトヨタのバーナストン工場についたのは予定より1時間遅れであったが、何人かが残業していた。われわれが撮影したアヴェンシスはまさに工場をラインオフした直後に撮影に臨んだものだった。

2日目につづく。

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