たったの3日間! ベントレー・ベンテイガで全てめぐる 英国の自動車工場(2)
公開 : 2017.10.15 15:10
英国にある全ての工場をめぐる企画、2日目。ホンダやモーガン、アストン マーティンなど、多彩なメーカーが英国に存在することがよくわかります。
もくじ
はじめに
ー 「困難だからこそ挑戦するのだ」
1日目
ー 日産サンダーランド工場へ
ー JLRヘイルウッド工場へ
ー ヴォグゾールにも少しだけ
ー ベンテイガはアルナージを想起?
2日目
ー ベンテイガ、まさかのジャガーと見間違え
ー アストン マーティンのゲイドン工場へ
ー モーガン 文字通り「工場」へ
ー ホンダ→ミニ それぞれに個性
2日目
ベンテイガ、まさかのジャガーと見間違え
2日目はキャッスル・ブロムウィッチにあるジャガーの工場で早朝の光のなか始まった。
われわれは全車種、つまりXE、XF、XFスポーツブレーク、XJ、XJロングホイールベース版、そしてF-タイプの全てを並べることができた。しかし、この工場では脚立は使用禁止のようだ。先に言ってほしい。
第二次世界大戦中、クルーで製造されたマーリンエンジンはその多くがここへ運ばれ、工場で組み立てられたスピットファイアに組み込まれていった。
戦後、工場はミッドランドの自動車工場向けにボディパネルの製作を行っていたプレスト・スチールに引き継がれたのち、1977年にジャガーが経営権を取得した。
キャッスル・ブロムウィッチが忙しいなら、ソリハルはどうだろう? 生産量では日産の勝利かもしれないが、ロード・レーンにある巨大なランドローバーの工場は、その大きさと活気の面で最も強い印象を残してくれた。
最近£20億(2964億円)をかけて生産能力の拡大を行ったばかりで業績は好調である。最終検査エリアでわれわれのために準備された赤、白、青の車両は、ここで生産されるものの全てを表している。
しかしわれわれの出発は若干の混乱を招いてしまったようだ。入場したのとは違うゲートから出て行ったことで、早とちりなガードマンがわれわれがここで作られたクルマを1台盗み出そうとしていると勘違いしてしまったのだ。
ガードマンはわれわれのベントレーがピカピカのレンジローバーではないことに気付くまで、われわれに停止するよう指示をしてきた。彼はバーミンガム訛りの鼻声で同僚のガードマンに叫んだ。「心配しなくていいぞ! 新型のジャガーみたいだ!」
なんてこった。