たったの3日間! ベントレー・ベンテイガで全てめぐる 英国の自動車工場(3)

公開 : 2017.10.15 19:10

3日間で、英国にある全ての工場をめぐる企画も最終日。最後に向かった工場では、英国編集部が夢を語りました。

もくじ

はじめに
「困難だからこそ挑戦するのだ」

1日目
日産サンダーランド工場へ
JLRヘイルウッド工場へ
ヴォグゾールにも少しだけ
ベンテイガはアルナージを想起?

2日目
ベンテイガ、まさかのジャガーと見間違え
アストン マーティンのゲイドン工場へ
モーガン 文字通り「工場」へ
ホンダ→ミニ それぞれに個性

3日目
アリエルの工場 堅実なビジネス学ぶ
ロールスからマクラーレン(遅刻)
トリを飾るのは「あの」メーカー

3日目

アリエルの工場 堅実なビジネス学ぶ

ラストスパートは再びのロングドライブで始まった。殆ど交通量の無いA303にのってサマセットにあるアリエルの工場を訪ねるのだ。

「工場」という言葉はクルーカーンの外れにあるアリエルの作業場には大げさすぎる。ここには背の低い工作機械が何台か設置されているだけだ。

全車両はそれぞれひとりの作業員によって部品の入荷から全て手作業で作られており、アトムとノマドの場合、組立作業時間は150時間から200時間に達する。

この作業時間は仕様によって変わってくるが、エースのバイクよりも若干短い程度である。数台の車両とビンテージのアリエル製バイクが置かれたショウルームを除けば、ここには飾りっけなどまるで無い。

アリエルの成功の秘訣は自社の顧客を知り、コストを厳格に管理し、過剰に拡大しないことにある。新車のアトム又はノマドを手に入れるには14カ月のウェイティングリストに並ぶ必要があるのだ。

「最初の6年間は週£100(1万4千円)で仕事のやり方を学んでいました」と言うのは、トム・ジーベルトである。彼は創設者であるサイモン・サンダースの息子であり、工程管理者だ。「お金じゃないんです。大金持ちになるためじゃないんですよ。僕のクルマは2002年式の日産マイクラですから」

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