たったの3日間! ベントレー・ベンテイガで全てめぐる 英国の自動車工場(3)
公開 : 2017.10.15 19:10
ロールスからマクラーレン(遅刻)
サウサンプトン周辺のかつてはフォード・トランジットの工場が埋めていた地区を越え、われわれがグッドウッドに到着したのはリバイバルが始まる1日前だったにも関わらず、路上は既に素晴らしいクラシックカーたちで溢れていた。
印象的なロールス・ロイスの工場の外にはスタッフによる点検を受けるため、12台ものファントムが並んでいた。2005年当時、ほぼ新築の工場では年間わずか500台のファントムが生産されているにすぎなかったが、今日ではその車種は4つに増え、年間の生産台数は4000台に達する。
残すは3工場だが不運と混雑する道路がわれわれを苦しめ始めた。ウォーキングにあるマクラーレンの工場に向かっているのだが既に30分の遅刻である。
ブルース・マクラーレンの娘であり、ブランド・アンバサダーであるアマンダにガイドツアーをお願いしていたのだが、時間の関係で壮大なマクラーレン・テクニカルセンターを囲むように設けられた通路上に置かれた車両を撮影するだけで終わってしまった。
これまでの訪問を通じて、隣接するマクラーレン・プロダクションセンターはいわゆる自動車工場というよりも、手術室といった趣であることがわかっている。もし、マクラーレン・プロダクションセンターを訪問するチャンスがあれば絶対に逃すべきではない。マクラーレンほど自分たちのブランド価値をその本社で表現している自動車会社は無いのだから。