フェラーリ70周年記念日本イベント「Driven By Emotion」

2017.10.12

フェラーリ70周年を祝う式典が、両国国技館で開催。イタリアのフェラーリが、なぜこの場所を選んだのでしょう? その歴史を刻んだモデルの展示とともに、3ページに渡ってご紹介します。

text & photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)
photo:Ferrari Japan(フェラーリ・ジャパン)

日本で祝う フェラーリ70周年

フェラーリの名を冠した最初のクルマとなる125スポルトが誕生したのは1947年3月12日のこと。以来レースとともにフェラーリの名が刻まれ5000以上の勝利を記録し、現在もなおF1グランプリに挑み続けている。そのフェラーリが誕生70年を迎えた。記念すべき3月12日以来、世界各国で70周年を記念するイベントが開かれ、9月8~10日にはイタリア本国で盛大に記念式典が行われている。

そしていよいよ日本でも記念式典が行われることになった。フェラーリ70周年記念日本イベント「Driven By Emotion」に先がけて、報道関係に向けて10月12日に両国にある国技館を舞台にフェラーリ70周年記念日本イベント「Driven By Emotion」プレスカンファレンスが開かれた。ここで日本におけるフェラーリの70周年を祝うとともに、70周年記念モデルであるラ フェラーリ・アペルタのお披露目が行われた。

この70周年式典を国技館で開いた経緯をフェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役社長のリノ・デパオリ氏がこう語った。
「イベントに先だって9月場所を観戦し、力士が繰り広げる相撲を始めて目にして大いに感銘を受けました。勝負が進むにつれ相撲が持つ “パワー” はフェラーリが持つ価値観と共有されるもので、相撲の聖地である国技館でフェラーリの70周年式典とツアーのスタートを開くことに決めました」と語った。

記念イベントは国技館らしく相撲太鼓の打ち分けから始まり、フェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役社長のリノ・デパオリ氏の「フェラーリにとって日本は特別なマーケット。情熱的、誠実、博識なフェラリスティが集う日本は最も重要な市場のひとつです」という挨拶で開演した。続いて、フェラーリ社極東・中東エリア統括CEOであるディーター・クネヒテル氏から70年の歩みが映像とともに説明され、日本でのフェラーリの歴史を紹介。国技館の屋外に展示されたテーラーメイドの70周年記念モデルの解説がなされ、そののちラ フェラーリ・アペルタのバックグラウンドが披露された。

ラ フェラーリ・アペルタは、209台の限定生産であったが、イタリア・マラネッロで行われた70周年式典併催オークションのチャリティ用に210台目を製作。830万ユーロで落札されたニュースには、世界中で驚きの声が上がったのはご存じのとおり。(フェラーリ・オークションの詳細はこちらでご確認いただきたい)


こうして盛り上がったところで呼び出しの拍子木が響き、行司による口上でイベント名が呼び上げられたところで、土俵を模したステージ上に置かれたラ フェラーリ・アペルタがアンベールされ会場は興奮の最高潮に達した。続いて第34代 木村庄之助から記念の扇がリノ・デパオリ氏に贈られプレスカンファレンスは終了となった。

ここでフェラーリ70周年記念日本イベント「Driven By Emotion」について説明しておこう。日本での記念イベントのメインとなるのが、70台のフェラーリによるエクスクルーシブ・ジャパン・ラリー2017だ。10月13日に国技館をスタートし、富士山、日本平や名古屋、松阪を経て伊勢神宮から伊勢志摩を目指すという、日本を象徴するポイントめぐるルートを走るもの。エクスクルーシブ・ジャパン・ラリー2017の模様は後日イベント・レポートで紹介する予定だ。

  • 国技館の両国駅に面した広場には、色とりどりのフェラーリ現行モデルが来場者を出迎えた。

  • いつもは力士名ののぼりがたなびく国技館だが、この日はフェラーリ70周年を記念したのぼりに替わった。

  • エントランスの左右にはフェラーリの70年の歴史を作りあげてきたロードカーが並べられた。

  • 日本での70周年式典は、セレモニーの開会に先立ち国技館での開催らしく「寄せ太鼓」から始まった。

  • フェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役社長のリノ・デパオリ氏から、日本での開催経緯が語られた。

  • ディーター・クネヒテル氏は70年の歩みと、記念モデルとラ フェラーリ・アペルタについて説明。

  • 会場に呼び出しの拍子木が響き、行司による口上でフェラーリ70周年記念イベント名が呼び上げられると…

  • 土俵上で赤いカバーが掛けられていたラ フェラーリ・アペルタがアンベールされ、会場は興奮に包まれた。

  • 吊り屋根の下には土俵をイメージした特設のステージが設けられ、そこでラ フェラーリが披露された。

  • 第34代 木村庄之助から記念の扇が、リノ・デパオリ社長に贈られた。

  • 続いて土俵上でラ フェラーリ・アペルタが日本で初公開された。

  • 全世界209台の限定車だけに終始報道陣の注目を集めていた。

  • 特別な限定車だがインテリアは近年のフェラーリと同じテイストだ。

  • リアホイールアーチ前には70周年を記念したレターマークが貼られる。

  • 吊屋根の下で見る特別なフェラーリに興味津々の第34代 木村庄之助。

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