ランボルギーニ、いつまで自然吸気エンジン続けられる? 開発の指揮官に聞いてみた

公開 : 2017.10.28 11:40

PHEVランボルギーニが拒む理由

レッジアーニに言わせると、今のプラグイン・ハイブリッド・システムを拒絶するのは、そこにDNAがないからだということになる。プラグイン・ハイブリッドは重すぎて、パフォーマンスやハンドリングを鈍重にし、パッケージングには妥協が必要になる、というのが彼の主張だ。

「ランボルギーニのブランドの価値は、エモーションに溢れていることです」とレッジアーニ。「エモーショナルでなければ、ランボルギーニを買う理由はありません。未来には情熱がなければならない。これからもランボルギーニは、皆さんに夢のようなサウンド、スピード、アクセル、そしてデザインを提供しなければなりません」

だからといって彼は、たんに夢を語っているわけではない。レッジアーニは現実主義者でもあり、いつまでも電動化やターボ過給技術に抗うことはできないこともわかっている。

CO2排出量を減らし、将来不可避な電動化の準備をすることは至上命題であり、ランボルギーニはウラカンアヴェンタドールと並ぶ新しいSUVであるウルスにおいて、この両方を導入する計画である。

ツインターボV8を搭載するウルスは、年末までには公開され2018年に発売される。プラグイン・ハイブリッド版は2020年までに発表される予定である。ウラカンやアヴェンタドールのハイブリッド化はまだ少し先であり、しばらくは自然吸気のV10とV12が販売される。

「他のスーパースポーツカーに比べれば、SUVはバッテリーの搭載方法や重量をあまり気にしなくていいのです」

最初の電動化にウルスを選んだ理由について、レッジアーニはこう言う。「ウルスで電動化を始めて、ハイブリッド・スーパースポーツを軽量化するための経験を積んでいこうと思います」

すでにレッジアーニは、電気モーターやバッテリーパックをランボルギーニに適したものに改良するよう、メーカーに要請している。

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