ランボルギーニ、いつまで自然吸気エンジン続けられる? 開発の指揮官に聞いてみた

公開 : 2017.10.28 11:40

ウルスウラカンなどの地位脅かす?

「パフォーマンスや重量、パッケージングの点で、これらの技術はまだスーパースポーツカーには使えません。数年後の次世代ランボルギーニまではダメでしょう」とレッジアーニは言う。

PHEV(プラグイン・ハイブリッド)技術についていえば、バッテリーは重量と大きさ/形状に関して大幅な進化が必要です。スーパーカーには、重量とパッケージングの妥協なんてあり得ません。ティアワン・サプライヤーには、次世代に向けてバッテリーや電気モーターの大幅な改良をお願いしたい」

ウルスは2020年に初めて電動化される。ただその前に、ウルスは1980年代のLM002以来途絶えていたランボルギーニのSUVとして、ラインナップに返り咲くのだ。

スーパーラグジュアリーでハイパフォーマンスなSUVの盛隆は、ランボルギーニも無視できないもうひとつのトレンドである。ウルスは正真正銘のランボルギーニであるが、ウラカンやアヴェンタドールの地位を脅かすものではないとレッジアーニは言う。

バッテリーによる重量増を補う軽量化技術は、ランボルギーニの将来にとって決定的に重要だとレッジアーニは語る。また2019年に施行される新しい衝突規制でクルマはより幅広になるため、こちらも無視できない。

そこでランボルギーニは、ボストンのマサチューセッツ工科大学とチームを組み、第3ミレニアムのスーパースポーツカーの研究、特に軽量素材とエネルギー貯蔵の代替手段に関する研究開発を行っている。

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